FIFA公式雑誌に掲載されたインタビューから。
ワールドカップ、そしてイタリアの昨日と今日について…
イタリアは チェーザレ·プランデッリの下で非常に流れの良い攻撃的サッカーをしています。この今の代表チームは過去の代表チームとどれ程違うと思いますか?
今日のイタリア代表は、過去のイタリア代表チームに比べ革命的ではありません。それは今の代表が最高のチームではないということではなく、それどころかとても成長してるといえます。ただ過去の代表チームは単に守備とカウンター攻撃をしているだけではなかった。例えば、ワールドカップを優勝した僕らの世代はただ単に守備的なサッカー、“古い”サッカーをしていなかった。それは決まり文句でもあります。
イタリア式サッカーは、 しばし守備サッカーと思われていますが、このステレオタイプは本当ですか?
もちろん、私たちのサッカーはオランダのヨハン·クライフのようなサッカーではありません。でもそれだけで「カテナッチオ」の考えに限定することは間違っていると思います。
2006年のドルトムントにおける対ドイツ戦での我々の勝利を覚えているでしょうか?
最終的に、我々は他のチームよりも大胆でした。我々は確かに守る方法を知っています。ワールドカップのような大会でできるだけ少ない失点で抑えることはとても重要ですから。でもそれだけが重要な訳ではありません。バランスを見つけることが必要です。
守備、ということで、あなたのキャリアの中で、対戦した一番強いディフェンダーは誰ですか?
沢山います...1人を選び出すことは不可能です。私は様々な時代の偉大なカンピオーネ,
素晴らしい選手達と対戦し、彼らとは忘れられない決闘を体験しました。
また多くのカンピオーネは自分のチームメイトでもありました。
2006年のイタリア代表のワールドカップ優勝への鍵は何でしたか?
チーム、グループ。それは、個人のものではなく、グループの勝利でした。
というよりむしろ、 一人一人が適切なタイミングでの自分の役割を果たし、グループのために最善を尽くしたといえます。2006年のワールドカップには82年の時のような“パオロ·ロッシ”はいませんでした。しかし、そこには批判や、当初の不信に立ち向かうことができたグループがいました。そういう意味では 82年の時のようでした。そして時間と共に最強なチームがでてきました。
すべてが完璧でした:そうだからこそワールドカップで優勝できるのです。
というよりむしろ、 一人一人が適切なタイミングでの自分の役割を果たし、グループのために最善を尽くしたといえます。2006年のワールドカップには82年の時のような“パオロ·ロッシ”はいませんでした。しかし、そこには批判や、当初の不信に立ち向かうことができたグループがいました。そういう意味では 82年の時のようでした。そして時間と共に最強なチームがでてきました。
すべてが完璧でした:そうだからこそワールドカップで優勝できるのです。
ジェンナーロ·ガットゥーゾはカルチョーポリなくしては、イタリアはワールドカップで優勝していなかっただろう、と述べました。この彼の発言は正しかったと思いますか?
そうかもしれません。私は数ヶ月後自分がどこでプレイするだろうか分からずにワールドカップをプレイしていました。もちろんユベントスでプレイするということ、それには疑問を持ちませんでしたが、セリエAでプレイする事になるのか、もしくはセリエBでにプレイする事になるのか、どのようにペナルティポイントが与えられることになるのか、それらの事は見当もつきませんでした。それでも、わずか数キロ先で起っているすべての事は、私たちに影響を与えることはありませんでした。
そういった意味では、確かに、すべての問題は私たちはより団結させ、そしてより強くさせました。
あなたは多くの劇的なワールドカップの試合に関わってきました。このようなトーナメントでは、選手たちの精神力はどれくらい重要なものでしょうか?
私にとっていえばですが、これらのコンペティションでは、まずはじめに、頭で勝ちます。
精神状態、各シチュエーションに対する精神的な準備はとてつもなく重要です。それはある一定の状況によっては、サッカーはほぼ個人スポーツになるからです。
プレッシャーに勝つために自分自身の中でリソースを見つける、そして最高のパフォーマンスをし、チームを助けるためには、まず自分自身に集中すること、それが重要になってきます。
2006年のワールドカップ決勝がPK戦で決まると分かったとき、そしてそのPKの一つはあなたが蹴る事になると分かったとき、どんな事が頭をよぎりましたか?
あの瞬間に頭の中をよぎった事を説明するのは難しいです。確かなのは、それを蹴るかどうかの疑いの余地は私の中にはなかったということです。蹴る事を望んでいたし、世界で何よりもそのボールをゴールに入れたかった。
今、それを振返れば、“何”をあのとき考えたか、ということに関しては言えます。
「アレ、もしそれを間違えたたら、もうイタリアへ戻ることができないぞ···」
カルチョーポリ後、ワールドカップ優勝はイタリアのサッカー、またイタリアのファンに何を意味しましたか?
世界チャンピオンになったら、世界チャンピオンである。それだけです。
どの時代でも、どんな状況でも、その事実は何よりも価値があります。
その瞬間、他のすべてが消え去ります。
2014年のワールドカップで イタリアが優勝する可能性は?
現在高く評価されている他のチームよりもチャンスは少ないかなと。ただ、だからこそどうなるか分からないのでは?イタリアが初期評判があまり良くなくスタートする時は…
日本とイタリアのどちらも応援してます。良いワールドカップになってほしい
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